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理事長挨拶(テスト)

一般社団法人 日本消化管学会
理事長 大阪医科大学第二内科 樋口 和秀

樋口 和秀

 藤本一眞理事長の任期満了に伴い、2019年2月に開催された第15回日本消化管学会期間中の理事会で第5代理事長に選任されました。本学会は消化管学を専門にする医師や研究者を中心として、2004年に設立され今年で15年になります。現在会員数も5,000人を超え、大きな学会の仲間入りができるようになってきました。

 本学会も新専門医制度に対応しつつ、胃腸科認定医、胃腸科専門医、胃腸科指導医の制度を確立し、もうすでに認定医、専門医、指導医を多数輩出しております。今後、胃腸病に関する豊富な知識や優れた診療技術を有する医師を育成することにより、国民の健康と福祉に貢献したいと存じます。

 ところで、本学会が関連する学会には、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会などがありますが、今後は消化管学会の独自性をさらに発揮したいと思っています。すなわち、消化管学を中心として、消化管(食道~大腸)の生理機構の解明、各種消化管良性・悪性疾患の病態解明と新しい治療法の開発、消化管内視鏡に関連した研究の推進、消化器系内科と外科のコラボレーションなどが中心になると考えます。また、消化管学においても他の分野と同様にゲノム医療、iPS細胞や脂肪幹細胞などを用いた再生医療、AIを用いた消化管疾患の診断技術の開発、癌や難治性疾患に対する治療法の開発、創薬やリポジショニング、遠隔医療や超高齢化社会への対応、腸内フローラ(dysbiosis)と各種消化管疾患との関係など今話題になっているところ、解明しなければならないところがたくさんあります。

 本学会の特徴の一つは、臨床と基礎の融合がなされているところです。臨床での疑問や新たな治療の開発などを基礎研究し、また臨床にフィードバックするいわゆるトランスレーショナルリサーチの発表・議論の場でもあります。薬理学、病理学、免疫学、生化学、分子生物学、細菌学などの先生方とも交流をもって、消化管学を発展させていきたいと思っています。一方、臨床研究に対しても学会として助成金を出しております。新しい臨床に役立つ臨床研究は重要です。今後、学会としてそのような臨床研究が完遂できるようにバックアップしていきたいと考えます。

 このように、リサーチでは、トランスレーショナルリサーチとクリニカルリサーチをバランスよく推進し、明日の医療の改革に貢献できることを目標に頑張ります。優れた胃腸科専門医を育成しつつ、大学や主な基幹病院で勤務されている先生方をはじめとして、実地医家の先生方(開業医の先生を含む)にも気軽に参加していただき、明日からお役に立つ情報を提供できる学会にしていく所存であります。

 皆様方のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。